滋賀県立大学 名誉教授
一般社団法人農業開発研修センター 顧問
アグリエコ米研究会 主宰
協会設立目的
米の信頼回復を計る
わたしたちは、日本酒やワインにおける鑑定のように、米の品質鑑定を行う「米・食味鑑定士」を育成し、資格を授与することを主な活動としています。鑑定に基づく信頼性の高い米を消費者に提供し、市場において公正で持続可能な価格で流通させることは、消費者に品質を担保し、生産者に安定した収入をもたらすと考えています。
「米・食味鑑定士協会」は、産地の風土や気候条件、栽培方法、農家の情報を含めた包括的な鑑定のノウハウをもった鑑定士を輩出することにより、日本の食文化を支え、健全な農業経済を築くことを使命としています。
優れた米文化を守る
わたしたちは、優れた「米」文化を守ることを目的に活動しています。日本の歴史を振り返ると、稲作が導入された縄文時代晩期では人口はわずか16万人でしたが、食糧が供給されるにつれ、紀元200年には250万人、800年頃には700万人にまで増加しました。また、室町末期から始まった治水と水田開発では、川の流れを変え水路を作り、急峻な山襞の谷を埋め、乾燥地を緑の沃野へと変えていきました。水田に溜まる水は地下水を涵養し、川の水を養い、洪水を調整し、都市の上下水道に供給する大切な役割を果たしています。
稲作にまつわる先人の知恵と努力は、日本の森林を育み、瑞穂の国の神々を崇め、様々な文化を築き上げてきたのです。しかし今日では、受け継がれてきた「水田」「お米」の後継者は減少し、各地に根ざす地域文化や人々との絆、自然環境との絆が衰退しつつあります。それにもかかわらず、生産農家・流通業者・そして消費者が協力して農業と文化を守ろうとする動きは見当たりません。
生産農家は農作物の栽培することで収入を得、流通業者は適正な価格で販売し、消費者はこれを受け入れることで生活循環が守られますが、現在では安ければ安いほど物は売れるという考え方が広がり、消費者にとって品質や価格に対する不信感を生んでいます。
大切なのは、米の品質と価格を合致させ、良いものは誰が見ても良いという共通認識を築き上げることです。そのために弊会では、「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」をはじめとした、客観的に米の価値を測る活動を行っています。
生産農家・流通業者・消費者の三者が協力し信頼を築くことが、日本の農業を守る鍵となるとわたしたちは考えています。
役員・常任講師
会長 | 鈴木 秀之 |
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副会長 | 中村 英夫 |
顧問 | 小池 恒男 |
顧問 | 嘉田 良平
四条畷学園大学 教授 大学共同利用研究機関 総合地球環境学研究所 名誉教授 |
常任講師 | 谷 幸三
社団法人淡水生物研究所 理事 関西トンボ談話会 事務局長 大台ケ原・大峰の自然を守る会 常任委員 |
協会概要
名称 | 米・食味鑑定士協会 |
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事務局所在地 | 大阪府大阪市淀川区西中島3-12-15 第5新大阪ビル203 |
電話番号 | 06-6100-1151 |
FAX番号 | 06-6100-1150 |
メールアドレス | info@anzen-kome.com |
代表者 | 会長 鈴木 秀之 |